タイの高級市場オートーコー

タイには数多くの市場がありますがその中でも郡を抜いて人気と知名度を誇る、オートーコー市場がいよいよリニューアルオープン。ありとあらゆる生鮮食料品がそろうこの市場。チャトチャック市場のむかいにありますのであわせて訪れると面白いかも。

オートーコー市場のリニューアルに向けての工事が始まったのは約4ヶ月前。当初3週間から4週間程度で工事は終了と予定されており、工事中の市場横で簡易シートを張って暑い日差しを防ぎ、猛暑のなか売る人も買う人も汗だくとなって大混雑しておりました。いかに広いスペースとはいえ、床にタイルを張り、天井に屋根をかけるだけの簡単な工事に、なぜ3ヶ月以上もの期間がかかったのか。それは、新しい市場への入店方法にありました。そもそもこのオートーコーの敷地は、タイの国鉄の土地。そこをオーナーさんが借り切って市場として商売をしています。リニューアルオープンにあたり、この新しいオートーコー市場に入店する条件は一店舗あたり20万バーツの預かり金を支払うこと。20万バーツといえば日本円にして約55万円強。オートーコーに入っている店はみな歴史があり、人気もありますので一日の売り上げは相当なもの。預かり金は高いようですが、どうということもありません。 聞けば、問題は場所きめにあったとか。商売するならば、いい場所を確保したいというのは人の常。この広いスペースでどのように店舗の場所を決めるか。オーナーさんが考案したのは、一店舗ごとにくじ引きで決定するというもっとも単純なもの。店の人気ランク、順位、伝統などを考慮しないこの方法には最初から不満の声が高まっておりました。 このオートーコー市場は30年以上の歴史と伝統があり、この市場はいいものしか売らないという信頼がありました。この市場ができた当初は厳しい入店基準があったそうな。しかしリニューアルにあたり、30年以上前からこの市場で商売をしてきた人気店も、新しく入店を希望するお店も20万バーツ支払えばだれでもこの市場で商売ができてしまう。人々の不満の1つは歴史ある人気店と、新しいお店の条件が同じということ。もう1つは、現実的な問題点。市場には3区画、もしくは4区画の広いスペースを使って商売する人気店もありますが、くじ引きで店舗を決める際、連続した区画を取れないこと。あくまでもくじ引きで決定する区画は1店舗分のみ。3区画ほしい人は3回くじをひく。ばらばらの区画に決定したのでは広くお店を使うことができない。融通の利かないオーナーの一方的な取り決めには、たくさんの問題が生じ、オートーコー内で熾烈な争いとなり、テレビニュースでも放送されたほど。 南国のフルーツ オートーコーリニューアル 手作りお菓子 色とりどりタイスイーツ そんなこんなで、4週間の予定が4ヶ月!お待たせしました。なんとか待望のリニューアルです。こちらでは黒米、赤米から同じタイ米でも何十種類もの米が麻の袋に入ってきれいに盛り付けられていたり、タイ独特のきれいな南国のフルーツ、巨大なかぎばりにつるされたさばいたばかりの赤肉、氷付けにされたブラックタイガー、茹で上げられて真っ赤に染まるカニや海老、何十種類ものみそ、大きな魚にあげた豚肉、手作りの乾物、干物、タイならではのスイーツ、お菓子などのありとあらゆる生鮮食材に加えて、日用品や衣服、本なども売られています。買い物に来る人々はたいてい高級車でのんびり買い物をし、市場独特の売り子による強引な売り込みもありません。売り込む必要などゼロのこの市場。 見所は季節のフルーツ。買って食べることはもちろん盛り付けをみるだけでも楽しい。円錐形に美しくつまれたフルーツを見ていると売る人の美意識が感じられておもしろい。また’9人の兄弟’を意味するガオピーノーンという名の人気店があります。売り物はタイスイーツ。色とりどりの手作りスイーツにはココナッツミルクがたっぷりと使われていてねっとりと甘いくせにさっぱりしていくらでも食べられる。市場散策をしながらぜひとも味わってほしい味です。お試しあれ!

記事作成:12月15日【木】